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2013年6月26日水曜日

「せどり」とか「ノマド」とか本当の意味を知って使ってない人が多い気がする。




よくネットを見ていると「せどり」とか「ノマド」とか「ネットビジネス」とかいかにも最先端の仕事術のな顔をして出てきますが僕はこの手の言葉があまり好きではありません。

むしろリアルでもこういう話を持ってくる人とは距離を置くようにすらしています。

今回はネットを中心に仕事をしている僕が何でこの手の言葉を嫌いなのか、
またはこれらのビジネスの実態はどういうものなのかを書いてみる事にします。







楽して儲かると勘違いしている人が多過ぎる。


実際、ネットでどんな事でも、例えばネットショップの運営でもIT関係の維持や管理でも、ゲームの開発でもブログやサイトの管理でも、どんな事でも楽をしてそこまで持って行った人なんて殆どいないのです。

たくさんの人が苦労して作り上げてきた世の中なので、そこから素人が簡単に楽して儲かる事なんて有る訳が有りません。

例え楽して儲かっている人がいたとしても、その人は他の人が遊んでいる間に長い期間をかけて努力と才能を注ぎ込んでコンテンツやサービスを作って、そこからまた時間をかけて信頼を得てその結果が今になって現れているというだけだと思います。

人はお金を儲ける時、時間だったり、交友関係だったり、能力だったりと、何かを犠牲にする事によりお金を得ているので、楽して短時間で儲かるなんて事は不可能に近いと考えた方がいいです。




本来の意味を分からないまま使っている。

本当の意味も知らないまま「儲かりそう」というキーワードと妄想だけでその気になっている人がいたりします。それぞれの言葉が実際は一体どういう意味があるのかについて知っておく事も重要です。

以下では「せどり」「ノマド」「ネットビジネス」の現実について書いてみました。


「せどり」について。
「せどり」というのは業者間の中間に位置してその商品の流通などの際に手数料を取る事で収益を出すシステムのことです。ただ、今使われている意味合いは簡単に言えば、掘り出し物を探して、それを転売して利益を出すカタチだと思われます。

これで一儲けと書いてるサイトとかよく見ますが、そのような情報を大々的に出している時点でライバルだらけですし、

専門性の高い商品知識を持っていなければ成り立たない上に日に日にライバルは増えて行くのに売れるものも少なくなって行く可能性が高いので本気で商売にするのは難しいと思われます。


「ノマド」について。

一般的に「ノマド」というのは遊牧民の意味で特定の組織などに属さず、自分の持っているスキルを使っていつ、どこにいても仕事が出来るような環境で働いている人の事を指しています。これは自営業やフリーランスと何が違うのか分かりません。

つまり自分で人以上に働き、人以上の成果を出して、人以上の収益を上げれる人でなければ難しい職業だと思います。

また、例えばスタバでMacBook Airを持ち込んで仕事している人はノマドワーカーなんて呼ばれたりしていますが、その人たちは多分、紆余曲折の結果あのカタチになったのであって、「俺、将来の夢はノマドなんだ!」とか考えていた訳ではないと思います。

実際にノマド的な仕事をされている方と話した事もありますが、苦労されて来た最終形態がノマドというようなカタチになっているだけのように思えましたし、そのような方は休み無く仕事をこなし常にあちこちを飛び回るくらい働いておられます。個人的にはプライベートと仕事の境目が無いような方が多い印象です。

ノマド的な働き方というのは、実際にその人にとって、その働き方が一番ベストな状態だからノマドなのであって、普通の人がある日突然ノマドになろうとして突然なれるものでもないのです。

人から見たら楽でも本人は大変だったり、本人は楽しくて仕方が無くても人から見れば忙しくて大変そうな事だって多々有ります。

スタバで優雅にMacBookをパタパタさせてるのを人は羨ましいと思うかもしれませんが、もしかしたらコーヒーを飲んでいる間ですら仕事をしないといけないようなハードワーカーだったり、逆にただ単に会社を退職して現在無職で自分のMacBookで職探しをネットでやっているだけかもしれないのです。

上の2つの言葉を聞いて単純に「楽に儲かる」と思ってしまう人にはこれらの仕事は向いていないと思います。


※参考
あなたがノマドをしてはいけない、これだけの理由
↑Naverまとめの記事です。


ノマドってどうよ?~賛否両論から「働く」を考える~


↑ダイヤモンドオンラインの記事です。


「ネットビジネス」について。

今、ネット広告やFB広告などで目にする「ネットビジネスで月100万稼ぐ!」などよく見ると思いますが、これらの広告で出てくる「ネットビジネスやIT関係」の意味は、過去にホリエモンとかがやっていた本当の意味でのIT関係とは違って実態がハッキリしません。

「月収数百万でランボルギーニ買いました」みたいな広告もありますよね。

実際に年収が数千万円単位の人や一つの仕事で億単位のお金を動かすような人も居られますしお会いした事もありますが、その方々は相当な量の仕事量をこなしていたり、社会的にその人にしか出来ないような重要なお仕事をされていたりと、とてもじゃないですが楽に稼いでいるような人ではありません。むしろ、仕事量との対価で考えると安いのではないかと思うくらいです。

もしかするとよく分からないネットビジネスとやらでも一応稼ぐ事は可能なのかもしれませんが、それだけの金額を稼げるようになるには並大抵の努力や労力では難しく、人生をそれに捧げる覚悟でなければ出来ないかもしれません。

それと、実際、これらの広告は沢山見る割に、何のビジネスなのかが不透明過ぎです。
収益の実態が不明なものは個人的にはお勧め致しません。

また、先日、とある人から「ネットワークビジネス」の事を素晴らしいシステムだと頻りに宣伝されてしまいましたが、ネットワークビジネス=マルチです。
詳しくは以下より↓

この手の商材やビジネスに手を出した人から「儲かっている人がいる」という話は聞いても「実際に自分も儲かった」という話を聞いた事が有りません。


それと、僕はネットビジネスの話をする人とはそれ以降あまり関わらないようにしています。僕の周りもそのような方と距離を置くという人が多いです。
これって最終的には友達を多く失う覚悟が無いと出来ない事ですよね。。。





人の役に立とうという気が全くない人が乱用してるイメージがある。


個人的な経験からですが、これら上記のような事に興味を持ったり、実際に手を出す人には人の役に立って仕事をするという感覚があまり無いように思えます。
マルチなども「人の役に立ちながらお金が貰える」と言われますが、僕から言わせれば「自分の交友関係や人脈をお金に換えてるだけ」にしか見えません。

正直、せどりをするなら本格的に仕事として立ち上げた方が利益が上がります。ネットビジネス、アフィリエイトにしても、見る側にとって有益な方が収入は大きくなります。

甘い言葉にそそのかされて無駄な時間、無駄な労力、無駄なお金を使うくらいなら普通に働いていた方が断然マシと考えておいた方が良さそうです。





最後に、どんなことでも夢や結果を明確に持てないと儲けられない。


これは僕個人が思っている事なのであれですが、上に書いてきた「儲かるという甘い言葉」を信じてしまう人たちには信念が足りない気がします。

例えば今すごく稼いでいる野球選手は少年時代からプロ野球選手になる夢を諦めずに青春の殆どを夢につぎ込んで必死の思いでプロになった人が多いと思いますし、その夢が叶った後もその状況を維持する為に常に努力をしています。


一つの事に対してどれだけ情熱を持てるか、その情熱を維持出来るか、という部分があってこそ大きな利益を生む事が出来ると考えています。

諦めないで継続すること=それがお金やライフスタイルというカタチに変わってくるのだと思います。